青単、壊滅したと思ったら…。ふぅ。

チャンピオン&ハルカスの殿堂したんで現状の形での「青単」は確かに壊滅したんですが、別のタイプの「青単」が出てきやがりました。サイバーロード中心の中速ビート、「マルコたん」とも呼ばれるデッキがそれでございます。まぁ、デッキのポテンシャルを追い求めていくと「青緑型」になっていくのですが、今回はそれも含めてこのデッキの考察をしていこうかと。

〜「マルコたん」の萌えポイント〜
さて、とりあえず、「マルコたん」の基本スペックを見てみますか。

エンペラー・マルコ 水文明 スーパーレア
 5マナ 6000 サイバーロード
 進化−自分のサイバーロード1体の上に置く。
 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを3枚まで引いてもよい。
 W・ブレイカー

個人的感想は「劣化リーフ」なんですが、「サイバーロード進化」なんですよねぇ、これ。ということは、エメラルやクウリャンやパクリオやコーライルあたりが進化元になるわけで。しかもサイバーロードにはさらに厄介なドロークリーチャーが存在してるじゃないですか。そう、ミラージュマーメイド。

ミラージュマーメイド
水文明 5マナ 4000
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンに自分のサイバーロードがあれば、カードを3枚引いてよい。 

そうするとどうなるか。
手札が溢れかえりますよね。

つまり、テンポアドを取り続けることが可能になるのです。

これがどういうことかというと、例えば、今までは積みづらかった軽量バウンス「スパイラルゲート」や青におけるギア対策「シャドーウェーブサイクロン」あたりを積むことが可能になり、継続的に場をコントロール出来る流れを作ることが出来るのです。
今まで「テンポアドを取る」ということは、全体的に見れば何らかのアドバンテージを失っていることと同意語でした。このデッキは「手札」というアドを失いつつテンポアドをとり続け、大量の手札が切れる前にまた補充しつつ、相手が場を構築できないうちに殴りきるという今までの「青単」とは一線を画したデッキなのです。

これの特徴はなんといっても「中盤からの場アドコントロール力」と「手札枚数復帰能力」です。そのため以前に比べると「中速」の域のスピードですが、それを補って余りある汎用性を誇るわけで。あー、厄介。

〜「マルコたん」の理想のお相手〜
「スパイラルゲート」以外の「テンポアド獲得手段」が5マナ以上に固まってるのが弱点と言えば弱点で、これを他の低マナクリーチャーでフォローする形を取っているのが「マルコたん」の現在の形です(新弾がはっきりすればさらに厄介になりそうな気配は強いので、とりあえず「現在の形」)。

そこで、みんな考えるわけです。
「…昔、リーフ時代に余った手札ってどうやって使ってたっけ?」
「5マナ以上に固まっているなら、マナを素早くそこまで伸ばせばいいんじゃね?」

で、今研究されているのが「青緑型」ってわけですな。

「青銅」「双月」あたりのマナ加速クリーチャーを積んで素早くマナ加速し、1ターンに動かせる手札を増やしつつ、軽量進化&それらのクリーチャーが無駄にならない「ガイアスマッシャー」あたりで序盤から殴り続けるデッキ、「マルコスマッシャー」の完成です。こんな単純なデッキがものすごーく面倒なんだから世の中分からないものですねぇ。

バウンスで場アドを稼ぎつつ殴ってくるので対処が難しいこのデッキ。一応、マルコが出る5マナ域までに1回場を綺麗に出来れば楽にコントロールできるかもしれませんが、それは流石にトリガー以外では無理。流行のヘビィメタルも片方をバウンスされて無効化されているうちに殴りきられてジエンド。「うきゃー。」って感じです。

この他には、色バランスが怪しいとはいえ、「2マナ虹クリ→クゥリャンorエメラル→ジャック→マルコ」という鬼回りを持つ「ジャックビート」や、進化元がそのまま使いやすいクリーチャーの山になってる「スターマン」、能力がビートと好相性な「ロメール」あたりも一考の余地があるかもしれません。ここから先は要研究ということで。

〜「マルコたん」を堕とすには〜
いろいろ試してみましたが、「ブーストロスト」では対処出来ません。「青単Ver.」はまだ何とかなるんですが、「青緑型」はどうにもなりません。何とか対処可能な「青単Ver.」もWB6000が結局残るので、もたもたしてると殴りきられちゃいます。

じゃあ、どうするのか。

とりあえず、以前よりもランデスには弱くなりました。
基本パーツが重くなったため、素でランデス耐性のあった以前の青単よりもマナ拘束に弱くなっているのは事実です。これは、黒を入れてブロック不能にしたロメール型でも同じ事で、序盤の回りで黒ランデスに置いていかれてしまいます。緑を入れた単純なシミック型ならば、緑でマナ加速が出来るためランデス耐性は高くなりますが、今度は白コン(イニシ&ガーディ)の壁を突破できなくなります。テンポアドは稼げるとはいえ、手出しで大量展開されてしまえばあっという間に強力な防御壁を作られてしまい、ジエンドって流れでしょう。

今後はアナカラーの「マルコたん」も出てくるかもしれませんねぇ。上記のいいとこ取りで。

また、仕方ないとはいえ、ギア除去手段も乏しいのでエンフォーサーやペトフレ、バジュラズといったところに弱いのもそのままです。クロスのコストが高いバジュラズはまだ何とかなるかもしれませんが、エンフォーサーはロメールでのバンプ以外に抜けるための現実的な手段がほとんどありません。「シャドーウェーブサイクロン」って選択肢はかなりマニアックですし、そもそも複数の色で構成されるデッキではこんなもの入るスペースがないでしょう。

また、新殿堂適応前では、トリガー大地からのウェイブスターに耐性がありません。返しでロストソウルぶち込んで動きを止めてしまいましょう。同じ意味で「1:X」の交換を迫れる全体除去(万力かスピア、シャウトあたり)をマナ加速から打つことが出来れば大分ハンドアド差は少なくなりますよ。

以前の青単よりもスピードが落ちた代わりに安定性が上がった「マルコたん」。
亜種もいっぱい出てくるでしょうから、対策を今からいろいろ考えておくことをオススメしますよ。

コメント

nophoto
ましまろ
2008年3月18日0:45

確かに強いねマル子たんw
あの子もあれでもうちょっと器量がよけりゃあねぇ〜^^;

kurosuke
kurosuke
2008年3月18日9:32

とりあえず、ハンデスをジェニー&パクリオに頼っている私のデッキには天敵です(笑)。