「…あんた、最近よく更新してるけど、仕事そんなに暇なわけ?」

そんなお相手さんからの嫌みを受け流しつつ(苦笑)、今日も元気に更新中。
とりあえず、今週は盛岡に帰れそうです。で、そのまま週末まで盛岡で、来週頭にはまた仙台という強行スケジュールですが、まぁ、仕方ない。kurosukeはやれることをやるだけでございます。

…で、今日も朝から原稿書いているというわけで…(苦笑)。


さて、本日の更新。
全国大会が近づいてきて、皆様のデッキ調整にも熱が入ってきました。個人的にメタトップはサイン系(ロマノフやHDM)だとは思います。速攻を重点的に対策したいならHDM、コントロール系を重点的に潰したいならロマノフってところですかね。ここにキングアルカやランデスが入ってきて、その後を連結神や牙マルコみたいなビート関連っていうのが今の流れ。
公式のルール的に完全なコントロールは使えないので、どっかで殴らないといけないわけですが、その直後の反撃を出来る限り抑えるのが「HDM(攻撃抑制)」であり「ロマノフ(ハンドアドor場アド削り&グール圧力)」であり「キングアルカ(展開抑制)」であり「ランデス(展開抑制)」なんでしょう。最低限、この辺を押さえ込めないとどれかに喰われますのでご注意を。

で、本日はこれらのデッキの泣き所をそれぞれ考察してみようかなっと。

全部に勝てるデッキなんぞ存在しませんが、泣き所を理解していればデッキ構築時のメタの張り方も違ってくるはずですし、なによりこれを理解してないとカードパワーの高いこれらのデッキには歯が立たないのが現状ですからねぇ。


~サインHDM&ロマノフ~
サイン系の基本は「マナブースト→ロマネブースト」から重量級につなぐ形で、タッチでオルゼキアやパーフェクトギャラクシー、デルフィンあたりまではどんなデッキにも入っていると考えた方が無難です。特に前者2種はサインで呼び出せるため問題なく投入されていますのでご注意を。他にほぼ確定パーツとしては「ジェニー」「墓地落とし(大抵ナスオ)」「確定除去(デモハン他)」ってとこでしょうか。

HDMの泣き所は、スレイヤーです。これほぼ確定。強制攻撃が防御手段の中心になるHDMにおいてスレイヤーは実はどうにもなりません。イモブレはメタルで割れるとはいえ、キリューの奇襲や「タップした後のHDM」に対するイモブレ設置とかは非常に嫌がられます。一度崩されるとロマノフに比べてHDMは立て直しづらいため、この勝負所までこの手のカードを保持できるかどうかが重要な分岐点になるはずです。また、「破壊された時効果」を持つクリーチャーもそれほど得意にしていません。そういう意味で、メタには入ってきませんが「アントワネット」が入っている「ヒャックメーデッキ」は、サイン系デッキがハンデスベースという基本戦術との相性から考えても選択の余地を残しているデッキといえます。ただ、ものすごーく、白コンに弱いですけどね(苦笑)。

ロマノフ系で一番怖いのはソウルアドバンテージやインフェルノサインといった「6マナ以下の呪文を墓地から打てる」ところなのですが、それ以上に厄介なのが墓地にグールを貯められていく「破壊抑制」な流れです。一気にグールを並べられるとあっさり潰される可能性も低くなく、長期戦は絶対的に不利になっていきます。
ただし、粘り強さに定評のあるロマノフですが、HDMよりスピードに欠けます。SAがないので「バウンス→ハンデス」の流れや盾飛ばしなどの移動に対する耐性がいまいちありません。マナへの移動ならロマネで何とか出来ますが、それ以外への移動でテンポアドを稼がれ続けると、結果的にHDMと違うビート耐性の低さが出てしまいます。
ただ、ひとつ勘違いして欲しくないのは、ロマノフは決してビート耐性が低いデッキではないってことです。ナスで墓地に「ロマノフ」や「オルゼキア」置かれた時は「サイン」のトリガー分を計算に入れないといけませんし、「ロマノフストライク」という並べる系に対する天敵みたいな呪文も存在します。とにかくロマノフを場に放置しないこと、これを最優先に動くことが重要です。


~キングアルカ~
上記2種にとって、キングアルカはどうにもならない天敵です。ただし、「出せれば」という注釈は付くのですが。というのも、キングアルカは序盤からのビートに不安があるのです。ベガを中心にする「5マナ虹」の強さは知ってますが、上記2種は基本的にトップデックからのリアニメイトで高速展開してくるので、HDMにはタップで、ロマノフにはストライクで種を消され、ハンデスで手札をなくされ、キングやデルフィンで制圧する前に押し切られる流れがとってもよくあります。

ただ、それは高速展開出来るデッキのお話。

マナ加速の入ってないデッキだと、キングアルカ側に「対処療法」されてしまい、気がつくと「キングトップ待ち」なリーチ状態に突入してしまいます。一度、この状態に入られるとこっちの除去が間に合わなくなり「手出しデルフィン」や「手出しキングアルカ」で手が止まり、制圧されてしまうのです。

「出させない」てのが最優先ですが、出されたらどうするのかを一応考えておいた方が賢明かと思います。例えば、昨日のようなデッキなら「ファントムベール」って選択肢もありますしね。通常のデッキなら今後はサーファーよりデモハン重視で組んだ方が良いのかもしれません。

デルフィン? それこそ、なんとでもなるでしょうよ。
キングに比べれば、除去しやすいはずです。今の環境ならね。


~ランデス~
バジュラズが殿堂入りになり安易にテルスをデッキから抜いている方、ランデスに当たったら何も出来ずに終わる可能性を加味してくださいませ。まぁ、マナブーストを積んでいたり、サインで5マナまで貯めればOKなデッキならそれほど影響を受けずに済むかもしれませんが、それでも相手に先攻取られて「3ターントリッパー」だの「3ターンマナクライシス」だの食らうとスピードががくっと落ちます。ランデス側の序盤の狙いは、速攻に耐性を得ることが出来る「7マナ域」までなんとしてでもたどり着くことにありますので、それを許してしまうとマナコントロールを開始されてしまい、無惨な結果になりかねません。今だと、サイン&バベルギヌスを中心にしてザールベルグをぐるぐる回すデッキなんかが厄介な部類に入ると思います。

ただ、安定性っていう面ではランデスは他のデッキに比べて格段に落ちます。基本パーツが「マナブースト」「マナ破壊」「ドロー」で、実は場アドを取るための手段がそれほど多くないため、序盤の縛りが効かずあっさり押し切られる場面もちらほら。ビートに弱めなので序盤から押していくか、自分のデッキが上に挙げたようなメタデッキならグールをとっとと墓地に落としつつ、ロマネやロマノフあたりで殴るだけで十分すぎる脅威を与えることが可能です。お守りにマインドリセットを1~2枚積んでおくと上記デッキにも刺さって面白いかもしれません。



~お守りカード~
こっからは、メタデッキに対する「デッキに何枚かあるといろいろ心が安らぐ」お守りカードをご紹介してみます。ただ、メタデッキ以外では「紙切れ」になる可能性も少なくないので、投入時は熟考するように。

「コンクリオン」
はっきり言って、現状のビート戦術でこいつを積まないと、絶対にサイン系(特にグール関連)に勝てません。3色以上のビートなら青は普通に積めるはずなので、2マナ域の殴り手として3枚くらい積んでおくと安定します。「いらない。」って方は、一度サイントリガーでオルゼキアとか味わってくださいませ(笑)。

「アントワネット」
完全なHDM対策。キングアルカにも耐性があるので、積んでもそれほど邪魔にはならないはずです。殴り返し用に手札にバイケンとかとっても素敵。テンポアドを取りながら殴るデッキならバウンス効果も無駄にならないはずですし。

「コロン」
PG対策。PGデッキだと呪文抑制効果はないはずなので別に「バリスパ」や「スパスパ」でも問題ないですが、殴り手が必要なビートデッキならこっちが優先されるかなーっと。タッパートリガーとしても優秀なので、いろんなデッキに積めますが基本的にはビート向きです。

「グレイテスト・アース」
キングアルカ対策の極端な例。相手のハンドアドを絞っていれば、これ1体でデルフィンやキングアルカあたりを屠れます。まぁ、パワーに若干の不安があるので、なんらかのバンプアップは必要でしょうけどね。


お守りカードは基本的にビート使いの皆様のためのカードです。最近の環境だとビート受難の時代ですからねぇ。というわけで、kurosukeは報われない人(デッキorカード)の味方ですから(笑)。ただ、これ以外にも「シノビ」っていう面倒なカードがあるのでやっぱりビートは厳しそうな気がふつふつとします。とりあえず、ジャニットは帰れ(笑)。

コメント

nophoto
mohei.no1
2008年10月12日23:31

お久しぶりです!

相変わらず理論派ですね。
とっても参考になります。

こうして整理してくれると、頭が整理できます。

どうも考える系が弱いもんで・・・・。

kurosuke
2008年10月14日11:09

こちらこそ、ご無沙汰しております。

参考になれば幸いです。
まぁ、こっから想像すると、私が大会に持ち込むデッキ、読めちゃうんですけどねぇ(苦笑)。なんというか、黙っている必要も無くなったので、次はこれについて考察してみますねー。