仙台では「仙台七夕」も終了し、夏の雰囲気が溢れ始めている周囲。

…を尻目にkurosukeは本日もお仕事の山に沈んでいます(泣)。

つーても、ここで仕事しておかないと後半とっても辛い展開が待ちかまえているわけで。泣き言なんか言ってられません。祭りがどうした。こっちとら、それどころじゃないんじゃー。こっちの対応してあっちの対応して、仕事終わる気配がない今日この頃。息抜きに「夏休み組」と思われる昼からCGIに出没している方との対戦が唯一の気晴らしという終わってる状態。早く落ち着きやがれ、仕事量。

とりあえず、心が荒んだまま9月突入は決定事項のようです(苦笑)。



さて、本日の更新。
最近のCGIで、1ターン目マナセットで相手のマナにチャージャー見たら思わず手元のデモハンを握り込む癖が増えたkurosuke。それほど一般的になったデッキ、それこそが今回の更新ネタ「キリコデッキ」なのですが、本日はこれについての傾向と対策。今更ながらではありますがお付き合い下さいませ。


~キリコ、基本部分。~
まずはカードテキスト。

【エンペラー・キリコ】
サイバーロード/オリジン
水文明・コスト8
パワー13000
■進化-自分の「サイバー」と種族にあるクリーチャーまたはオリジン1体の上に置く。
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分の他のクリーチャーをすべて、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。その後、山札の上から、進化ではないクリーチャーが3体出るまでカードを表向きにする。その3体をバトルゾーンに出し、山札をシャッフルする。
■T・ブレイカー

説明するまでもないだろうけど、一応説明を。
要はキリコ1体が場に出るとなにもないバトルゾーンにキリコ含めて4体が並びますよーっと書かれているぶっ飛び効果で、しかも場にクリーチャーがいたら「1回山札に返す」ため再度187効果発動のチャンスまで貰えるというおまけ付き。

で、現在主流なのがPGを使った一撃必殺型とザールベルグを中心にしたランデス特化型のふたつ。これをブレンドしたデッキや出すものに特色あるデッキも当然あるんだけど、タイプとしてはこのふたつで大体説明できるので省略。どっちにしても共通するのは『呪文中心の構成になること』『アマテラス4積み』の部分。以前からあったデッキとしては「レオポルエンジンからのフェルナンド」が近い動きなのでそっちも参考にしてもらうとよさそうです。

ついでにもうひとつ。
キリコデッキはデッキ構築が「キリコを出すとデュエルに勝てる」ように組まれているので、如何にして手札を維持しつつマナブーストするか(もしくはランデスして相対的にマナの差を広げるか)に主眼が置かれていて、ハンデス&ランデスに対して高い抵抗力を持っているのも特徴でして。単発ジェニーや生半可なランデスなんかモノともしない、とっても面倒なデッキなのでございます。

一例としてデッキ例をば。

まずは一撃必殺型。
4 x フェアリー・ライフ
4 x 鼓動する石版
1 x 母なる紋章
1 x ディメンジョン・ゲート
1 x バリアント・スパーク
4 x 不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー
1 x サイバー・ブレイン
2 x フォース・アゲイン
4 x ブレイン・チャージャー
1 x ノーブル・エンフォーサー
4 x 蒼狼の始祖アマテラス
3 x エンペラー・キリコ
2 x クリムゾン・チャージャー
1 x 地獄スクラッパー
1 x リバース・チャージャー
1 x 魔弾バレット・バイス
1 x デーモン・ハンド
1 x ソウル・アドバンテージ
1 x 魂と記憶の盾(エターナル・ガード)
2 x 鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス

某「王国の社長」製作型を例に。
1ターンでも早くアマテラスを呼び出し、そこからキリコにつないでPG&キリューを後続に追加。キリコのTBとPGの除去耐性を使った瞬殺型のデッキがこれ。呪文の多くはアマテラス経由で使うため投入する呪文のカードプールを広く取れるのが特徴。今だったらエナジースパイラルとか墳墓とかでもOKかと。もっとキリコ召喚に特化して妨害手段を一切切り、リバチャ増量やドロソ追加した一点突破型もあったり。そしてそんな猪突猛進なデッキが止まらなかったりする今日この頃(苦笑)。


次はランデス特化型。
2 x エンペラー・キリコ
3 x 蒼狼の始祖アマテラス
2 x 氷牙レオポル・ディーネ公
2 x エナジー・ライト
4 x フェアリー・ライフ
4 x 鼓動する石版
1 x サイバー・ブレイン
1 x 母なる紋章
3 x マナ・クライシス
2 x 爆進エナジー・スパイラル
4 x 焦土と開拓の天変
4 x 地獄スクラッパー
2 x 炎晶バクレツ弾
1 x ノーブル・エンフォーサー
4 x シェル・フォートレス
1 x 呪紋の化身(カース・トーテム)

某「死人さん」製作型を例に。
黒を完全に切った赤緑青の呪文型ランデスにキリコを突っ込んだ形。キリコ出た時点で大抵相手のマナが消えちゃうので、こっちもやっぱり「出せば勝ち」。呪文ランデスなので普通にレオポルエンジンが積めちゃうようで。キリコの爆発力よりも序盤からの安定性重視な感じ。キリコでレオポル2枚出てきたら笑いましょう的な。

どっちにしても面倒なデッキなのです。これ。



~正しいキリコの潰し方とその対策のイタチごっこ~
では、キリコデッキの対応はどうすればいいの?ってことなんだけど。

散々語られてきたのは「アマテラス」の排除。
6or7マナ域で出てきたアマテラスは次のターンにほぼ確実にキリコに化けるわけで、それをなんとかしないとデュエルは負け決定。デモハンだのナチュトラだので除去するもよし、バウンスで時間を稼ぎつつそこまで展開してきたクリーチャーでビートしてもよし。前者がコントロール系のデッキで後者が青単あたりの対処法っという認識はほぼ一般教養レベル。一応、これが現在の対処法かな。

手段としては完璧だけど、問題点が2点。

ひとつは、直接の問題点ではないんだけど、ハンデスorランデス特化のデッキでキリコをコントロールするのはかなり難しいという点。確かにジェニーでいちいちキリコやアマテラス抜いていけばコントロールは可能だけどワンチャンスが通ってしまえばデュエルは終わっちゃうわけで。トップアマテラスからリバチャキリコ回収やら、サーチからのアマテラスあたりで場の環境が変わっちゃう可能性は否定できないんだから、その手のコントロールデッキでキリコの相手は相当難しいってのが本音。もしもその手のデッキでコントロールするならアンタップキラーやタップキル出来る場を同時に作らないと「いきなりキリコ」が怖くて仕方ない。

ランデスで相手するときはもう少し気楽に進められるけど、最速マナクラかトリッパーで縛れない限りあっという間に5マナ域や6マナ域に届いてしまうキリコ構成。そこまでいっちゃえば「トップアマテラスこんにちは。」でひっくり返されることも普通にあるわけで。こっちはトリッパーで青縛るのが一番な気がする。


もうひとつの問題点は、実はキリコの進化元はアマテラスに限らないということ。
考えてみれば当たり前なんだけど、キリコの進化元指定はサイバー系&オリジンなのだから進化元候補はすごーく広いことになる。オリジンなら「アマテラス」「ヤタイズナ」「ローズソーサラー」あたり、サイバー系なら「パクリオ」「コーライル」「レオポルディーネ」「オロチ」「ミラーエッグ」「サイバーXザナドゥ」「ルナトライデントタワー」あたりは候補になってもおかしくない。

特にオリジンだとヤタイズナは面倒な存在で、コイツが場にいれば手札のキリコへのハンデスは無効化されちゃうので次のターンに「墓地からor手札から、おいでませキリコ様」が待っている。除去出来なければ即死コース一直線。
サイバー系ならキリコの召喚時最大パワーを考えない前提で「コーライル」「レオポルディーネ」「ミラーエッグ」が相手にすると面倒くさい。「コーライル」はこちらのトップデックでの除去を防止してくるし、「レオポルディーネ」は呪文主体のキリコデッキにおける優秀な置きドローソースとして機能しちゃうし、「ミラーエッグ」はその回収能力がちょうどキリコデッキに合ってしまうという、それぞれの利点が面倒の一言。

ただ、当然の如くこういう安定性重視なデッキはキリコの爆発力が鈍るので一長一短ってのも本当で。
ここあたりのバランス調整が今一番求められるデッキ調整なのではないかなーっと。

キリコデッキに関しては現在研究中なので今回はここまで。
いろいろ弄って良い形が見つかったらまた報告しますねー。

コメント

nophoto
翠牛
2009年8月18日13:09

ランデスならオロチもやれる子のはずッ…

kurosuke
2009年8月25日9:15

うわぁ、反応遅くて申し訳ない。

>翠牛さん
確かに。
でも、NSで使っちゃって手札にいないことがいっぱいありそうなんすけどw